給料が26万円から14万円になった話
こんにちは、浅田アルマジロ(@asada_armadillo)です。
今日は私の話です。
あんまりお役立ち情報ではないですが、もしかしたらそのうち出産するかもしれなくて、出産後も(育休後に)仕事を続けたい方に特に見ていただきたいです。
あと新卒で会社選びをしている方や転職を考えている方にも知っておいてほしいです。
最初に予備情報として書きますが、26万円貰っていた時は8時間勤務で、14万円になった時は時短の6時間勤務です。
更にだましているようで申し訳ないのですが、26万円は額面で14万円は手取りです。3万円程度、社会保障費の差が入っています。
何故両方額面を載せないかというと明細が手元にないので分からないからです。
更にうちの会社は超絶ブラックではありません。ブラック自慢を期待している方はご期待に添えませんのでご了承ください。
【目次】
肩書き
私は出産前と後で同じ会社に所属しています。
平社員の33歳女です。
システムエンジニア(SE)として、お客様のオフィスでシステムを作っています。
例えば生命保険の一般契約者の方が使う、名義変更したり、証明書を申請したりするああいうサイトを作っていました。
あと事務のお姉さんが使う、紙で届いた申込書とかの内容を会社のデータに登録するシステムなんかを作っていたりします。
出産前は残業も当たり前で、夜会社に泊まってシステムにエラーが出ないか監視することもあります。
(もちろん妊娠してからと出産後は残業なく帰らせていただいています)
ちなみにリーダー経験もあり、ゲーム会社からシステムエンジニアに転職したこともあり、使える言語は多岐に渡ります。
特にSEで一番需要があるJavaは長く、7年の経験があります。
会社との契約
このように残業が「止むを得ず」ではなく、業務の中に組み込まれているので、最初から残業代が給料に含まれています。
私の場合、60時間の残業代が給料に含まれていて、額面26万円貰っていました。
勘のいい方ならもうお分かりかもしれませんが、これが26万円から14万円に給料が減った原因です。
育休後の話
出産後、育休に入り、もともと1年間育休を取得する予定でしたが、保育園に入れず、4月から保育園に息子を通わせるようになりました。
(息子は2015年12月生まれですので、1年4ヶ月の育休です)
前述の通りお客様のオフィスで働いているので、時短でも受け入れてくれる会社に行かなければなりません。
ですので出産前と後では別のオフィスで働くようになりました。
具体的な経緯
先ほども書きましたが、額面26万円のうちには60時間の残業代が含まれています。
月の勤務時間は残業を全くしなかったとして、
月の勤務日数20日×8時間=月160時間となります。
それに60時間を足すと、220時間ですので
26万円÷220時間=時給1181円です。
あれ?居酒屋の深夜バイト並み?
技術職なのに…?
次にこれを時短勤務の5月の勤務時間に充てます。
5月の勤務日数22日×6時間=132時間
132時間×時給1181円=155,892円です。
そこから(育休明けで社会保障費がえらい安い)を引くと、14万円くらいになります。
ちなみにこれギリギリ合法です。
元々残業できる契約で受け取っていた金額なので、残業できなくなる分が減らされたということです。
他の実在例
世の中には更に恐ろしい会社もあります。
ワタミの基本給:202,100円
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) 2017年7月7日
深夜みなし手当:30,000円
営業手当:10,000円
年間労働日数:258日
年間労働時間:2,064時間
時給:(202,100 - 30,000 - 10,000) × 12 ÷ 2,064 = 943円
※東京都の最低時給:932円
こういう会社が実在するので、募集要項はよく読み、みなし残業が含まれていたら、時給を計算してみてください。
みなし残業が含まれているということはそれだけ残業があると言っているようなものです。
更にみなし残業を超えた場合、本来であれば割増賃金を払わなければなりませんが、計算した安い時給の割増賃金になりますので残業すればするほど損ということになります。
そういう会社であればあるほど、残業が断れない状況にあるものです。
会社に入る前にやらなくてはいけないこと
先ほども書きましたが、募集要項をよく読み、みなし残業が含まれていたら、時給を計算してみてください。
書かれていなくても、面接で質問してみてください。
そこで「残業に関することなんて聞くと面接で不利になるのでは?」と思うかもしれませんが、残業のことを聞いて嫌な顔をするような会社はブラックです。
ちなみに私が26万円から14万円に給料が下がった会社は募集要項にはみなし残業は書かれておらず、入社後知らされました。
面接で聞いて「みなし残業はありませんよ」と答えられたのに、入社後あると言われた場合は経歴に傷がつく前に即座に会社を辞めて、求人を出していた会社(ハローワークとかリクナビとか)に告発しましょう。
今後その求人を見る方の助けになります。
また就職活動をしなくてはいけない辛さより、そこに就職して長時間労働する方が何倍も辛いですし、将来にも影響します。
特に時短で働く方は一日1・2時間しか変わっていないのに、給料が激減します。
まだ出産とか考えていない方でも女性の方であれば、いつ何があるか分かりません。
早めにホワイトな会社に転職することをお勧めします。
ホワイト企業に就職したい
でも最初からホワイト企業を見つけられれば苦労しないのに…と思いますよね。
ありますよ。ホワイト企業。
先ほどツイートを紹介した米村さんもこのホワイト企業アワードを受賞されている株式会社アクシアの社長さんです。
IT企業では珍しく残業ゼロを実現されている貴重な会社です。
更に嬉しいことに業界は人手不足であり、今後も人手不足が予想されます。
もし就職をご希望の方は問い合わせてみましょう。
この人手不足の状況に5年後に対処しているようでは手遅れになってしまうかも。
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) 2017年7月3日
今のままだとやばいので多様な働き方ができる会社を目指していきます https://t.co/vqXWerkAre @yonemura2006さんから
「働ける人の数がこのままだと年々少なくなっていってしまうわけです。今も人手不足、採用難などと言われておりますが、おそらくこれから先は今とは比較にならないほどの人手不足になっていくのだと思われます。」
是非たくさんの方にホワイトな環境で働いていただいて、他のIT企業のお手本になっていただきたいと思います。